10月17日(木)から10月30日(水)まで、銀座・和光の地階アーツアンドカルチャーでは、「紙」を用いた表現を追求する2名のアーティスト、黒谷和紙作家・ハタノワタル氏と、フラワーアーティスト・篠崎恵美氏の作品を「ON THE HILL selection」としてご展示販売しています。
ハタノ氏の代表作「積み重なったもの」シリーズは、和紙、土、顔料などが幾層にも重ねられ、長い年月をかけて積み重なってきたものの美しさを表現。黒谷和紙は昔ながらの素朴な風合いと、丈夫で長持ちするのが特徴で、アーツアンドカツチャーの壁紙としても使用されています。
一方、篠崎氏は、アーティストとフローリストの中間に立ち、紙を使って永遠の花を咲かせるアプローチと自然のサイクルの儚さへのオマージュいう対照的な2つをテーマに取り組む中、今回は紙で花を表現したスカルプチャー作品をご紹介します。
会場内では、イタリアを拠点に活動するデザイナー・桑田悟史氏が展開するファッションブランド・セッチュウ(SETCHU)のインスタレーションも同時に公開しています。ブランドのシグネチャーの一つである'オリガミ(ORIGAMI)'シリーズは、2Dのものが3Dになる服のパターンの典型であり、その造形美やパワーに日本人らしさが宿る「折り紙」を要素として取り入れています。機能とデザインの深い次元での融合=折衷を、伝統と革新の文化が根付く銀座 和光の「アーツアンドカルチャー」で表現します 。
ハタノ氏、篠崎氏の紙を用いたアートとセッチュウの'オリガミ'シリーズ。日本の風土や精神性と密接に結びつく「紙」にまつわる作品が、「アーツアンドカルチャー」との出会いで生み出す日本のクラフトマンシップの素晴らしさを体感できる特別な空間をご体験ください。
ハタノワタル|黒谷和紙作家
過去からつながってきた物事に興味を持ち表現するアーティスト。800年の歴史をもつ「黒谷和紙」の産地である京都府・綾部にて和紙を漉きながら静かに自分と向き合う時間を絵画や空間を通じて提案する。国内外で個展グループ展を開催する傍ら、和紙を使った空間作りを行い、新たな和紙の可能性を追求している。
篠崎恵美|フラワーアーティスト 花屋としての経験の中で得た『植物との対話』と、自然から学んだ『生きた空間のクリエイション』を軸に、花をモチーフにしたアートピースを制作する。それは時には枯れない花であったり、また時には有限で有機的な空間であったり、時空を超えたサイトスペシフィックな生命を表現している。
https://edenworks.jp/ 【開催概要】
会期:2024年10月17日(木)− 10月 30日(水)
開場時間:11:00−19:00会場:銀座・和光 アーツアンドカルチャー(中央区銀座4丁目5-11 地下一階)